【大学受験で成功】始めに知っておくべき4つのこと【塾生は確実に成績が上がっています】
こんにちは、高松範行です。
20年以上、大学受験の指導に携わってきて、私塾を立ち上げて11年目に突入しています。
過去2回、学校の上から2番目のコースから国公立大学医学部医学科にも入学してもらっています。もちろん、AO入試とか推薦入試ではなく一般入試です!
大学受験で成功するために大切なことは、成功できる考え方を持つことです。
今回は、大学受験の勉強を始めるにあたって大切なことをまとめてみました。普段、塾生に言っていることなので、内容は保証できます。是非、参考にしてもらえたらと思います。
「よし、そろそろ受験勉強を始めよう」
そう思ったときから受験勉強は始まります。でも、何をしたらいいのでしょう。
もし、前人未踏の場所に向かっていくなら、そこへの道は山あり谷ありです。失敗を繰り返しながら目指すしか方法はないでしょう。
けれども、受験は数多くの先人たちが歩いた道です。もはやケモノ道という雰囲気ではなく、舗装され、標識が立てられ、信号機が置かれ、ほぼ完ぺきに整備されていると言えます。
もちろん、目標によって道も異なり、同じ目標でも一本道というわけでもありません。ショートカット的な道もあれば、時間はかかるけど歩きやすい道のようなものもあります。
そういう意味ではいろいろな道があります。けれども、目標が違えど、選ぶ道が違えど、「大学受験をするなら、これは知っておくべき」ということがあるのも事実です。ここでは絶対に知っておくべき4つのことをお話しします。
【1】受験勉強とは
受験勉強ってなんだろう。素朴な疑問で、どうでもいいような気がしますが、割と大切な内容を含んでいます。
1-1. 受験勉強とは「自主的な勉強」
受験勉強とは、受験に向けて、自分の志望校に向けて、やっていかなければいけない勉強のことです。
当たり前のことですが、受験勉強の目標は受験での成功、つまり「受験当日の本番の試験で合格点を取ること」です。
この目標を達成するために、長期に渡って準備をしていくわけです。この準備が受験勉強なのです。
ところで、この受験の準備は、自分の目標、自分の状況、自分の持っている時間など、さまざまな条件・制約の中で行うため、各自違ったものになります。そして、これは人に準備してもらうわけにはいかず、自分で行うしかありません。
つまり、どこまでいっても受験勉強は自己のもの、自主的なものなのです。他人任せにせずに、自主的に行うことが大前提です。他力本願的なものはすべて失敗に終わります!
よくある失敗
言われたことをしても成績は上がらない
これらは本当によく聞く失敗です。けれども、「受験勉強は人によって異なり、自主的なものである」ということを知っていれば、やる前から失敗することは分かると思います。
1-2. 強要された勉強
学校の宿題や課題、塾の宿題などの、強要されている勉強は受験勉強とは言えません。
間違ってほしくないですが、学校の勉強は不要だという意味ではありません。強要されている勉強は、強要している指導者を信じるなら、志望校に関係なく最低限しないといけないものです。
なぜなら、指導者側からしたら、全員がしないといけないと判断している内容を強要しているからです。
⇒ 誰しもがしないといけない最低限の勉強
けれども、誤魔化すことはしたくないので正直に言うと、強要している人が間違っている可能性も割とあります。
その判断は難しいかもしれませんが、量が多すぎて受験勉強に差し障りがあるようなら、ほぼ間違いなく出し方を間違っています。
なぜなら、全員がしなければいけない最低限の勉強は、それほど多くはないからです。
立場上ちょっと大きな声では言えませんが、宿題・課題が微妙なら、見なかったことにするのもありでしょう。言われた通りにしたからといって、その人が合格を保証してくれることはありませんし。
合格のためには切り捨てることも必要でしょう。
そもそも、このサイトを自分で調べて読んでいる時点で、強要された勉強は不要と言えます。なぜなら、勉強を強要される必要があるのは、自主的に勉強ができない生徒だけだからです!
【2】志望校を決める
*すでに志望校は決まっているなら読み飛ばしてOKです。
受験をする上で、何よりもまず必要なものは、「志望校」です。当たり前ですが、志望校という目標がなくして、目標地点に到達することは不可能です。
もし志望校を決めずに受験勉強を始めてしまうと、非常に苦しい道のりになります。なので、志望校を決めていないなら、まずは決めることから始めます。これは勉強を始めることより大事なことです!
2-1. 志望校の決め方
志望校の決め方は、大きくは2つです。
- ①「大学」を決める
- ②「学部・学科」を決める
①「大学」を決めた場合
多くの人は、「学部・学科」よりも「大学」を決めがちです。
大学を決めた場合、それでオッケーです。このタイミングで考える必要はありませんが、気になるなら第2志望、第3志望を決めておいても構いません。
②「学部・学科」を決めた場合
目指す職種・職業によっては、志望する「学部・学科」が確定しているので、そちらで決めることになります。
ただ、目標としては「大学」も決めておいた方が格段に勉強しやすいので、「どこの大学の学部・学科」を志望するのかを決めておくと良いでしょう。
2-2. 志望校は「先のこと」で決める
「志望校は、今のことではなく、先のことで決めるのが良い」と僕は思っています。
- 今のこととは、
「今の成績」「今の得手不得手」などのこと。 - 先のこととは、
「大学で学びたいこと」「社会に出てしたいこと」「将来の夢」などのことです。
大学受験が重要視されるのは、多かれ少なかれ、その後の人生に影響を及ぼすからです。ただ、今の時代、実際には昔ほど大学名が人生に影響を及ぼしているとは感じられません。
大学名よりも影響力を持っているのは、明らかに「努力」です。「世間一般的な大学への評価を気にする」よりも、「自分が努力できる道を選ぶ」方が、先の人生を考えると圧倒的に幸せではないかなと思います。
ただし、一時の気持ちだけで決めるのは良くありません。60歳まで仕事をするとしたら、40年間ほどやることになります。
想像することが難しいと思いますが、それぐらい長期間に渡って努力できそうな、一生懸命できそうなことを選ぶのが、僕は正解だと思っています。
2-3. 大きな目標を持つこと
受験願書を出願するのは、受験時期の年明け以降で、まだまだ先の話。なので、志望校はあくまで「目標」です。
目標は、少しでも大きなものを立てて、公言するのが断然オススメです。その方が、より努力が出来、成績が上がり、よい結果が得られます。
そんな結果を想像すると、格好悪いとか恥ずかしいような感じに聞こえるかもしれませんが、全然普通です。
結果は2位かもしれませんが
「1位を目指して頑張っていたのですが2位でした。悔しいですっ!」って別にダメなようには聞こえませんよね!
是非、より大きな目標を立て、それを公言し、努力をしてください!その分、成績が上がりますから。
2-4. 第2志望、第3志望の決め方
第2志望、第3志望を初めから決めておく必要はないです。ただ、決めたいなら正しい決め方があります。
重要なことは、第1志望を目指して頑張っている中で、第2希望、第3希望が勝手に合格圏内になっていってくれることです。
↓
成績が上がってくる
↓
第3志望は確実に受かるかな
↓
さらに頑張りを続けて成績を上げる
↓
第2志望も大丈夫かな
このように第1志望を目指して一生懸命やっていたら、勝手に第2志望、第3志望が合格できるようになっているのが理想なのです。
こんな環境にしておけば、安心して第1志望のことだけを考えて受験に向かっていけます。とても過ごしやすくなります。
ただし、これには条件が
ずばり、このようになるためには、各志望校の対策が一致していないといけません。もし志望校によって対策がずれていると、どっちつかずになって、本当に全部落ちてしまいます。
特に志望校によって試験教科さえ合っていない人がたまにいますが、それは厳しすぎます。教科が合わないということは目指す先があまりにも異なっているということ。もう一度、自分の将来のことを自分の心と相談した方がいいかもしれません。
【3】受験は長期決戦だ
志望校がきちんと決まっていれば、いよいよ勉強開始です。ですが、ここで常に忘れないでほしいことがあります。
本番の試験は3か月後じゃない!
このことを忘れて、ただひたすらに机に向かっても、ほとんどの場合は失敗に終わります。なぜなのかを説明します。
3-1. 受験でナンバーワンの悩み
受験で最も多い悩みの一つは次のようなものです。
これは超ヤバい悩みです。解決できないと、絶対に第1志望には受かりません。なぜなら、
- 3カ月前にやった勉強が頭から消えてしまっている
↓つまり - どれだけやっても、試験本番の3カ月前のことしか頭に残せない
↓つまり - 試験の準備は3か月分だけしかできない
大学受験の試験は、3カ月分の理解・暗記では到底対応できません。なので、この問題点は絶対に解決しないといけないのです!
こんなことが起こってしまう大きな理由は、実は「『受験』のことをあまり考えていない」からです。何か月も先の受験のことを気にせず、ただなんとなく勉強しているだけでは、3カ月ぐらいで勉強したことは消えてしまいます。
3-2. 「受験のことを考えずに」は絶対ダメ!
「受験のことを考えずに」っていうのは、例えば、次のような感じです。
- 古文の点数が悪いから古文単語を覚えよう!
- 次の模試のために、この本を毎日5ページ解こう!
- 友達が英語をし始めた。自分も同じ問題集を買ってきてやろう!
これらは、残念ながら受験のことなんて一つも考えていない行動なのです。真面目であることは確かなのですが、ただ真面目に勉強しているだけだと言えます。
受験は常に次のことを考えなければいけません
「今やっていることは、試験本番にとって価値がある?」
「本番で成功すること」を考えることなく、「なんとなくやってて成功しちゃった」みたいなことは起こりません。きちんと「本番の試験での成功」のことを常に念頭において、取り組んでください。
ちなみに、「一生懸命に努力すれば、本番で成功できるはず」という神頼み的なのもダメです。自分で「どうすれば成功するのか」「どうすれば点数が上がるのか」を考えることを大切に!
【4】塾・予備校を利用する
受験勉強を始めようと思うと同時に、気になるのは塾・予備校です。もちろん、塾・予備校はうまく利用していくべきです。
ここで考えなければいけないのは次のことです。
ただ、このことについて考えるときに、注意して欲しいことが2つあります。塾・予備校の利用の仕方として、ちょっと勘違いしていたり、気にしていなかったりすることなのですが、
- 塾・予備校に通うことが受験勉強ではない
- 塾・予備校にはみんなが通っている
の2つです。順に説明していきます。
4-1. 塾・予備校に通うことが受験勉強ではない
塾・予備校に対して、よくある勘違いに
という思い込みがあります。
受験勉強は塾に通うことではありません
塾・予備校で有名な塾講師の授業を受けると、とても分かりやすいので安心してしまいます。そのため、授業を受けるだけで受験勉強をしている気分になって満足してしまうということが割と多いのです。
けれども、最初の「受験勉強とは」でお話をしたように、受験勉強とは自主的なものです。塾・予備校に行って、椅子に座って、授業を聞いている。これは受動的なもので、とても受験勉強とは言えません。
受験勉強は自主的に行う勉強です
塾・予備校を利用して受験勉強をする。もしそうならば、受験勉強は、塾・予備校で授業を聞いた後、その内容を踏まえて机に向かって行う勉強のことです。
言い方をかえれば、
と言っても過言ではありません。
つまり、言いたいことは
塾・予備校の授業時間は、受験勉強をしている時間ではありません!
4-2. 塾・予備校はみんなが通っている
それともう一つの大切なことは、受験は競争なのですが、
という点です。つまり、塾・予備校に通っているだけで競争に勝つことはできません!
みんなが通っている以上、そんなことで差はつかないのです。競争に勝つためには、授業以外の時間、つまり自主的に机に向かって勉強している時間を大切にしないといけません。
以上、受験を始めるにあたって大切なことを4章にわけて整理してみました。このことを大切にするだけでも、受験の成功率は圧倒的に変わります!
是非、実践してもらえたらと思います。