【勉強】勉強って何のためにするの?

勉強法 教育

「何のために勉強するのでしょうか」と問われたら、あなたは何と答えますか。

 
うさ丸
「勉強しないと大人になったら困るから?」
「将来の選択肢が減るから?」

これらはなんかよく聞く理由ですけど、本当に正しいのでしょうか。

結論から言うと、「正しくありません

勉強しないと大人になったら困る?

「勉強しないと大人になったら困る」って本当によく聞きますが、これは控えめに言っても「嘘」です。

歯に衣着せぬ言い方になりますが、確かに大人になって困っている人はいます。けれども、それは子どもの時に勉強をしなかったからではありません。

もし勉強ができなくて困っている大人がいるとしたら、原因は「そのときに勉強をしない」からなのです。

大人であっても困るものです

大人完璧な人間

というわけではありません。大人だからって何でも知ってて何でも即座に解決できるわけではないのです。

子どもが悩んでいるように、大人も悩みます。悩みを解決するためにはそのときに必死に勉強して解決しようと努力するしかありません。

間違っても、「昔々に勉強したことが役に立って、問題が解決しちゃった」とかにはならないわけです。

子どものときに勉強をしておいたからといって、大人になって困ることがないなんてことはあり得ないのです。

将来の選択肢が減る

「勉強しておかなければ、将来の選択肢が減りますよ」というのもよく聞く回答です。

この答えにはほとんどの人が頷くと思います。けれども、これも全くの「嘘」です

あまりにもよく聞く言葉なので、それが社会常識のようになって、この考え方が疑うこともなく受け入れられているのかもしれません。けれども、よく考えてみると正しいとは言えないのです。

たとえ勉強しなくても

もし勉強をしなかったら、その時間は何をしているのでしょうか。

勉強しなくても、何かはしているはずです。ゲームでも、読書でも、お絵かきでも、スポーツでも、友達と遊んでても、何でもいいですが、何かはしていますよね。

その何かしているものはどんなことであっても必ず将来の選択肢につながっていきます

ゲームをしている → ゲームクリエーターなど
読書   → 物書きジャーナリストなど
お絵かき → 芸術家グラフィックデザイナーなど
スポーツ → スポーツ選手インストラクターなど

たとえ明確な職業や仕事が出てこなくても、何かしらの仕事には繋がる知識・考え方・視点・経験などを得ることができます。

どんなことでも将来に繋がる

つまり、勉強以外のことも将来の人生には繋がりがあるのです。勉強が他の物事と比べて選択肢をたくさん持っているというわけではないので、勉強をしたからといって他のことよりも選択肢が増えるっていうことはありません

このように考えると、勉強は将来の選択肢を増やしているのではなく、「将来の選択肢を『勉強の世界』に決めていく」ことをしているだけです。

スポーツを必死にしてスポーツ選手を目指していくのと同じで、勉強を必死にすると勉強の世界しか選べなくなるというわけです。

蛇足かもですけど

蛇足的な話ですが、仮に選択肢が増えるとしても、そもそもそれに価値が見いだせません。最終的には1つしか選択できないものなのに、そんなにたくさん増やすことに何の意味があるのかと私自身は思ってしまいます。

1枚のカードしか使えないのに、何枚も何枚もカードを集めることにそれほど意味なんてないですよね。「これだ!」と思えるお気に入りのカードを1枚手に入れることができたら、OKではないでしょうか。

つまり、やりたいことを1つ見つけることができて、その道をひたすら歩んでいくことができれば、それに勝るものはないはずです。

では勉強は何のために?

では、勉強をする理由はどこにあるのでしょうか。

私は答えは次の2つかと思っています。

  • 知的好奇心を満たすため
  • 問題を解決するため

一つは、知的好奇心を満たすためです。ぶっちゃけて言うと、ただの「知りたい」という欲求を満たすための勉強です

もう一つは、目前の問題を解決するために必要な勉強です。知識や解決事例を知らないと解決できない状況になったら、勉強が必要になります。

この2つの境界はあいまいなのかもしれません。「勉強は趣味だ」と公言している私自身は、気持ち的には勉強の9割が知的好奇心を満たす自己満足、残りの1割が目の前の問題を解決するための勉強といった感じでしょうか。

まとめ

もしかしたら今回お話した考えは、やや偏った話になっているかもしれません。

ただ、あまりにも世間で勉強が神聖化されていて、「勉強ってすごくて、超大切で、やらなかったら人生お先真っ暗」みたいな風潮があるので、少し極端な話で緩和できたらなって思ってブログにしてみました。

一言でいうと、「勉強って、そこまで重要じゃないし」ってことです。塾長という立場で何を言ってるのって思われるかもしれませんが、冷静になって考えてもらえたら幸いです。

補足

もし世の中で勉強が蔑ろにされていたら、「子どものときに勉強することって超重要なんだけど!」って話をしていると思います。