受験で成功するためには〇〇が必要です

受験 成功

わたしは大学受験生によく次の質問をします。

  • 「最近、どんな勉強してるの?」
  • 「上手くいっていますか?」

この質問への回答で、ほぼ受験がうまくいくかどうかが決まってしまうくらい、実は大切なことを聞いているのです。

よくあるやり取り

例えば、次のシーンを見てみてください。

わたし「最近、どんな勉強してますか?」
Aくん「英語の勉強をしています」(自信満々に)
わたし「具体的には?」
Aくん「学校で配られた共通テスト用の問題集を勉強しています!」
わたし「なんでその問題集をするの?」
Aくん「英語の成績があまりよくないので…」
わたしその問題集をやれば英語の成績は上がりますか?
Aくん「…。単語も覚えないといけないかなと思います」(少し考えながら)
わたし「じゃあ、その問題集をやって単語を覚えたら、成績は上がりますか?」
Aくん「上がってほしいです!」
わたし結果、それでP大学には受かりますか?
Aくん「えっ…、なんか、怪しい気もします…」(自信がなくなってきた)

おおかた、このようなやり取りになることが多いのですが、いかがでしょうか。

正直、AくんはこのままではP大学への合格する可能性はほぼ0%です。いろいろな問題点を含んでいるのですが、一番の原因は「戦略」というものがないことです。

戦略の重要性

整理をしてみましょう。

Aくんの目標はP大学に合格することです。

そしてAくんはその目標を達成するために「学校で配布された共通テスト用の問題集を解く」という行動をとりました。そして、予定として「英単語を覚える」こともしなければいけないと考えました。

目標:
P大学合格
行動:
現在 共通テスト用の問題集を解く
予定 英単語を覚える

目標があることはとても良いことです。目標がなく受験勉強を始めようとする生徒も多いので、Aくんは第1関門はクリアです。

しかし、問題はその次です。目標を立てたあと、すぐに行動に移ってはいけません。

目標 行動

目標を立てたら、次にするべきことは「戦略」を立てることです。

戦略とは
目標を達成するために必要な行動を考えて、決定すること

つまり、「P大学に合格するためにするべきことは何だろう」ということを考えなくてはいけません。考えることなしに「問題集を解く」という行動をとるのはダメなのです!

もちろん、「行動できる」こと自体は評価に値します。ですが、神様がその真面目さを評価してくれて、結果成功に結び付くということは起きません。

目標 戦略 行動

成功したいなら、「戦略」は絶対に必要なのです。

受験における戦略

受験において考えなくてはいけない戦略は「どの問題集を解くのか」ということです。

書店には数多くの問題集がありますが、どの問題集も価値はあります。価値がないものは売れないので出版社に返送されますから、そんな問題集は陳列されていません。

ただ、自分に適した問題集はそれほど多くはありません。すなわち、数ある問題集から最適なものを選択しなくてはならないのです。

ここで、必要となるものが対象となる大学の入試問題の出題傾向・形式合格最低点自分の現状です。

考えるべきこと(必要な情報)
・入試問題の出題傾向・形式
・合格最低点(必要得点率)
・自分の現状

この情報から、自分ができるようにならなければいけないことを洗い出し、それに適した問題集を選ぶのです。

実際に選択してその後「その問題集を解く」という行動をとっていきますが、やっていく中であまり成果が得られないようならば問題集を変更することも視野にいれなければなりません。

いずれにせよ、このように考えていく「戦略」は「受験成功」のためには必要不可欠なものになります。

まとめ

この「戦略を立てる」という行為は、合格する生徒は必ずやっています。

ということは、ライバルが戦略を立てて勉強している以上、自身も戦略を立てないと太刀打ちできないとも言えます。

勉強に限らず、物事を成功させたいならば「戦略を立てる」ことは必須です。問題集を開けて問題を解くということは大切ですが、その前に一度「この問題集を完璧にしたら確実に合格できるの?」と自身に問うてみてください。

そして「合格できないかも」と思うならば、「では、何をするべきなの?」と考え直してみてください。