【勉強】変化を受け入れる「学びのマインドセット」
今回は、学びに対するマインドセットについてです。
マインドセットとは、ものごとの見方や考え方の傾向のことを指します。先天的な性格や、後天的な価値観や信念を含めたマインド全体をとらえた言葉です。
ものごとの見方や考え方の傾向
世間ではマインドセットというと、ビジネスにおける個人とか組織のマインドセットという使い方が一般的ですが、ここでは「学びのマインドセット」についてお話したいと思います。
マインドセットの大切さ
マインドセットは、「自分がどのような行動をし、どのような結果が得られるのか」に大きな影響を及ぼしてきます。
これは、ものごとをどのように捉えて、それに対してどのような行動を取るのかを決定する根本は、「自分の心」だということを意味しています。
自分がどのように考えるかによって行動が変わる
さらに話を進めると、行動は結果に結びつきます。
つまり、マインドセットはものごとの結果を左右するもので、結果を変えたければマインドセットを変える必要があるということです。そう考えると、マインドセットはとても大切なものだということが分かるのではないでしょうか。
学びのマインドセット
マインドセットとはひと言でいえば「考え方」みたいなものなので人によって異なり多種多様だと言えますが、大きく2つに分けることができます。それは「成長マインドセット」と「固定マインドセット」というものです。
成長マインドセットとは、「努力すれば自分の能力は成長する」という考え方です。成長マインドセットを持った人は、自分は変わっていけると思っており、変化していくことにあまり抵抗がない人たちになります。
変化を好む、チェレンジ精神が旺盛、失敗を気にしない
逆に、固定マインドセットは、「能力はもともと定められたもので努力しても変わらない」という考え方です。自分というものは変わらないものだと思っており、変化することを嫌う傾向がある人たちになります。
変化を好まない、チャレンジしたくない、失敗はイヤ
学びというものは自己の成長を求める行為です。つまり、成長マインドセットであることが不可欠になります。
勉強で上手くいく人といかない人
多くの方は、勉強で上手くいく人は頭が良くて、上手くいかない人は頭が悪いんだと思っています。
これは常識であり疑う余地のない考え方に思えるかもしれませんが、1,000人以上を指導してきた経験を踏まえて言うと、全くもって誤りです。
どれだけ頭が良くても固定マインドセットである場合、勉強はそれほど上手くいきません。小学校や中学校では困らなくても、大学受験では苦労することになります。
逆に成長マインドセットである場合、それまでは勉強があまり得意でなくても大学受験で爆発的に成績が伸びたりします。
促された変化を拒絶しない心
大きな違いは「変化を好む」か「変化を好まない」かです。学びは一種の成長です。成長するためには変化が付き物。変化を好まず頑なに自分というものを貫き通そうとすると、学び・勉強は大苦戦することになります。
つまり、勉強ができるようになるためには、頭の良さではなく、促された変化を拒絶しないマインドセットが不可欠なのです。
マインドセットを変えていこう
このマインドセットというものは、持って生まれた性格にも依存しますが、それ以上に価値観や信念といった後天的に形成されたものに影響を受けます。
机に向かって勉強することも大切ですが、その前に「自分は成長していけるのだ」ということを受け入れ、「日々自分が変わっていくこと」を好むようになっていきたいです。
「より勉強できるように変わっていきたい」という気持ちから、尊敬できる先生のものごとの捉え方や考え方を真似するようになっていければ、勉強で困ることはまずなくなるでしょう。