【中1】英語のまとめプロノート②(文の種類、代名詞、3単現のS)
20年以上も指導をしてきて、「こんな風に考えたら英語って難しくないよね」って思ってもらえる教え方がほぼできあがっています。それをずばり、隠すことなく公開しています。
今回「中1の英語まとめプロノート②」で、超大切なのは次の3つです。
- 英語は文の種類が変わっても、動詞の箱の中身が変わるだけ
- 代名詞は丸暗記して、それぞれの使い方を理解する
- 主語が単数のとき、3単現のsに注意!
ノートの内容は次のとおり。
文の種類
前回の「中1英語のまとめプロノート①」では、「be動詞の文」と「一般動詞の文」をみました。ただ、英語の基本は「一般動詞の文」なので、ちょっと英語が分かりにくいなと思うなら、いったん「be動詞の文」は忘れてください。
中1で学ぶ6つの文
中学1年生が1年間かけて学ぶことをさくっとまとめると、次の表になります。ぶっちゃけ、1年分をこんなに簡単にまとめられるほど、わりと英語は簡単なのです。
主語 | 動詞 | 目的語 その他 時 | |
現在形 | I | study | English with my friend every day. |
命令文 | Study | English with my friend every day. | |
現在形 (3単現) |
He | studies | English with my friend every day. |
canの文 | I | can study | English with my friend every day. |
現在進行形 | I | am studying | English with my friend now. |
過去形 | I | studied | English with my friend yesterday. |
*場所は省略しています。
*それぞれの文の詳細は順に整理をしていきます。
この表の1段目「現在形」が、前回の「プロノート①」でお話した「一般動詞の文」になっています。「現在形」は英語の基本中の基本になります!
ここのポイントは次の2つだけです。
Point① 動詞の形が変わるだけ
基本の形である「現在形」を理解したら、他の文は動詞の中が変形しているだけです!
ここで大切なことは、
- 箱の順番は変わらない(語順はそのまま)
- 動詞の中身を変形させるだけ
- 時は変わる場合あり
Point② 疑問文と否定文
疑問文と否定文の作り方は、文の種類で異なります。新しい文を習ったらセットで覚えていきましょう。
ここで心に留めておいて欲しいことは、「箱の並び」は変わらないということです。
肯定文(基本の文)
I use a computer at school every day.
(私は毎日学校でコンピュータを使います。)
疑問文
Do you use a computer at school every day?
(あなたは毎日学校でコンピュータを使いますか。)
否定文
I don’t use a computer at school every day.
(あなたは毎日学校でコンピュータを使いません。)
「be動詞の文」の疑問文は、be動詞が文頭に出て箱の並びが変わりましたが、例外だと考えるのがよいでしょう。
代名詞
中学1年生の学習内容で覚えなければいけない大切なものを1つ挙げなさいと言われたら、ずばりコレです。
これは、算数で言えば九九のようなもの!
九九を覚えないと、かけ算わり算の筆算で崩壊しますよね。代名詞も覚えないと英語自体が崩壊します!覚えるまで呪文のように唱えましょう。
どんな英語の参考書、問題集にも載っている表ですが、一応載せておきます!
単数の代名詞
~は (主格) |
~の (所有格) |
~を (目的格) |
~のもの (所有代名詞) |
|
私 | I | my | me | mine |
あなた | you | your | you | yours |
彼 | he | his | him | his |
彼女 | she | her | her | hers |
それ | it | its | it | - |
複数の代名詞
~は (主格) |
~の (所有格) |
~を (目的格) |
~のもの (所有代名詞) |
|
私たち | we | our | us | ours |
あなたたち | you | your | you | yours |
彼ら 彼女ら それら |
they | their | them | theirs |
ケン | Ken | Ken’s | Ken | Ken’s |
*ケンは代名詞じゃないけど、一緒に覚えておくとお得です。
主格、所有格、目的格、所有代名詞、それぞれの使い方も整理しておきます。
Point① 主格「~は」の使い方
主格I, you, he, she, it, we, you, theyは主語の中でしか使えません。
それほど使い道があるわけではないですが、英語はほぼ主語を省略できないので、登場する頻度はかなり高めです。
Point② 所有格「~の」の使い方
所有格は必ず名詞とひっつけて使います。「~の」という意味の単語は、後ろに名詞を付けるのが基本です。
- 所有格の使い方
所有格はボッチでは使えない!
「所有格+名詞」でセットです
例も載せておきます。名詞と必ずセットになることを確認してください。
my pen(私のペン)
your notebook(あなたのノート)
her boyfriend(彼女のボーイフレンド)
Point③ 目的格の2つの使い方
目的格には次の2つの使い方があります。1つは「~を」の訳で使いますが、もう1つは異なります。
- ① 目的語の中で使う
- ② 前置詞とひっつけて使う
① 目的語の中で使う
これは「~を」という意味で使う方法です。目的格という名前の通り、目的語の箱の中で使います。
① I like her very much.
(私はとても彼女が好きだ。)
② Ken walks me in the park.
(ケンは公園で私を歩かせる。)
*それぞれの箱は主語動詞目的語おまけパーツ。
*likeの目的語は「彼女を」では少し変なので「彼女が」と訳しています。
② 前置詞とひっつけて使う
目的格は前置詞とひっつけて使うこともできます。
*前置詞とは「名詞の前に置く言葉」です。詳しくは次回のプロノートで。
for me(私のために)
to her(彼女へ)
with him(彼と一緒に)
ちなみに、この前置詞+代名詞は、「おまけパーツ」の箱(たいていはその他)に入ります。
主語動詞目的語その他時.
I play the guitar for him on Sundays.
(私は毎週日曜に彼のためにギターを弾きます。)
Point④ 所有代名詞「~のもの」の使い方
所有代名詞は、モノの名前をわざわざ言わなくてよい場合に用いられます。
my eraser(私の消しゴム), my textbook(私のテキスト)
⇒ すべて mine(私のもの)
It is my pen.(それは私のペンだ。)
↓「ペン」という必要がなければ
It is mine.(それは私のものだ。)
見た目で明らかにペンだと分かる場合、わざわざ「ペン」とは言いませんよね。my penと言わなくてもmineでOKなのです。
3単現のS
現在形の文を作るとき、動詞に「3単現のs」が付く場合があります。これは付け忘れがとても多いので、注意しなければいけません。
主語動詞目的語場所時.
He plays baseball in the park every day.
(彼は毎日公園で野球をしています。)
Point① 主語が単数のなら動詞にs
現在形の文で、主語が単数ならば動詞にsを付けます。これを「3単現のs」といいます。
簡単に言うと、主語が単数(つまり1人、1つ)のとき、動詞にsを付けます。ただし、主語がI,youの時は例外で、sは付けません。
- 3単現のsの付け方
現在形の文で、主語が1人、1つの場合は動詞にsを付ける
ただし、主語がIとyouの時には付けない!
*3単現とは「3人称、単数、現在」の略語です。
*3人称とは、私(1人称)でもあなた(2人称)でもない、第三者(他者)のことです。人だけでなくモノもすべて3人称扱いです。
Point② 3単現のsは1文に1つだけ
3単現のsは1つの文に1つだけです。疑問文と否定文はsの付く場所が変わるので注意です。
- 肯定文
He plays baseball with his friends every day.
(彼は毎日友達と野球をしている。) - 疑問文
Does he play baseball with his friends every day?
(彼は毎日友達と野球をしていますか。) - 否定文
He does not play baseball.
(彼は毎日友達と野球はしません。)
疑問文と否定文の動詞にはsが付かず、doにsがついてdoesになっています。
まとめ
以上、今回のプロノート②では、「文の種類」「代名詞」「3単現のS」についてすっきり整理をしてみました。
- 文の種類はいろいろあるけれど、動詞の箱の中身が変わるだけ
- 代名詞は呪文のように唱えて丸暗記して、それぞれの使い方を理解する
- 主語が単数のとき、3単現のsに注意!
大切なことは以上の3つです。次回は、「名詞」「現在進行形の文」「前置詞」についてです。ではお楽しみに。