【悩み解消】うちの子は集中力がないんでしょうか
無料で行っている学習相談ではいろいろな悩み・不安を伺いますが、その中で1,2を争うものがあります。
【悩み】うちの子は集中力がないんでしょうか?
多い悩み・不安は集中力についてです。「うちの子、全然勉強に集中できないんです」といった悩みです。
その時、決まってこちらから伺います。
この質問に対して、ほとんどの方は「いえ、大好きな〇〇なら3時間でも4時間でも、放っておいたら1日中やってます」とおっしゃられます。「めっちゃ集中力あるやん!」と心の中で思いながら、「それなら大丈夫ですよ!」とお伝えしています。
勉強の集中力
集中力というものに種類というものはありません。勉強をしている時の集中力、ゲームをしている時の集中力、レゴブロックをしている時の集中力、こんな風にいうと、さも集中力にはいろいろな種類があるように思えます。
でも、集中力にそんな種類なんていうものはありません。遊んでいるときに発揮している集中力が勉強のときに出せないのは、ただ勉強に関心がないだけです。
これは子どもだけではありません。大人だって同じです。ただ、大人の場合は興味がなく、それがしなくていいことなら「行わない」という選択をします。結果集中できない自分に出会わないのでしょう。
けれども、子どもはそういう選択ができません。特に勉強に対しては選択権を持っていないので、関心がなくても机に向かわないければならないという状況になります。そうすると集中できないのは仕方がありません。関心がないわけですから。
ただ、こんな書き方をすると
と思われてしまいますが、真実は違います。もし、そういう状況なら「関心がない」といった様子ではなく、完全に「勉強を拒絶する」という感じになります。そうでない場合、ちょっと違った捉え方になります。
どうして勉強に関心が向かないのか
子どもが勉強に関心を示さないのは、勉強に関心がないのではありません。ではなく、他のことに関心を示しすぎなのです。
ただ、他のことへの関心が勉強への関心より勝ってしまうと、そちらに力を注いでしまいます。けれども、これは当たり前のことですし、何かに強く関心を持って没頭することは大切なことです。
勉強はすればするほど良いというものでは決してありません。決まった時間にきちっと行うことが大切なのです。やるべき勉強はさっさと終わらせて、あとの時間を大いに遊んでいればグッドですね。受験時期でなければ十分です。というか、そうしなければいけません。でないと、先日お話した「夢」を持てない子になってしまいます。
ただ、勉強というか広い意味での学びには関心を寄せてほしいものです。読書全般、レゴブロック、トランプ、折り紙、百人一首(いろはかるた)、ボードゲーム、ままごと、なわとび、鬼ごっこ、虫取り、飼育、挙げだすときりがないですが、広い意味では学びの一環です。このようなことに専念をすることで大きな夢を持てるようになっていきます。
【来る大学受験に必要なこと】大きな夢を持てること
「来る受験に備えてやってべき勉強とは?」とよく聞かれますが、正直に言ってお薦めできるものはありません。大切なことは夢を持つこと。大きな夢を持っている⇒それに向かって努力できる⇒時期が来たら勉強は勝手にしてくれます
勉強への関心はいつ出てくるのか
勉強への関心が高まる時期があります。それは受験の時期です。きちんと夢を持つことができていると、時期が来れば
- 夢を叶えたい = 受験で成功したい = 勉強したい
という気持ちに自然となり、勉強への関心がぐっと高まります。夢をきちんと持ててるほど、勉強への関心がより高くなり、今まで関心を寄せていたものに打ち勝ち、自然と勉強に集中していきます。
このような状況になったときは、持っている集中力をすべて勉強に対して発揮することになります。好きなことに夢中になっていたときと同じ次元の集中力をです!つまり、
ということになるわけですね。
大切なことは
以上のお話より、大切なことは
- 勉強嫌いにはさせないこと
- 好きなことで集中力を鍛えること
- 夢を持てること
です。あっ、持たされた夢ではいけませんよ。自分で持った夢であることが条件です。