【来る大学受験に必要なこと】大きな夢を持てること
学習相談という形で、よく子育てとか教育の悩みの相談を受けています。
その中で多い質問に「今は何をさせたらよいでしょうか」「塾に通わせるべきでしょうか」というものがあります。
間違っても、塾に通わせることが重要だと思わないでください。
断言しますが、大切なことは大きな夢を持てることです。
来る大学受験に必要なこと
大きな夢を持てること
正しく言うと、受験においてではなく、人生において大きな夢を持てることです。受験での成功が夢というはおかしい話で、大学入学は夢に向うためのただの通過ポイントに過ぎません。
重要なことなので繰り返しますが、夢を持ってることは受験において何より大切なことなのです。受験で成功するためには必要不可欠な条件になっていきます。今回は、来る大学受験のため必要な準備とは何だろうというお話です。
勉強面においてさせるべきこと
塾の経営者に「塾に通わせるべきですか」と聞かれるのも面白い話ですが、こちらも期待を裏切るわけにはいきません。「教育について嘘はつかない」がポリシーなので塾の通ってもらうための営業トークなんて一切なしで、きっぱりと「通塾は必要ありません!」とお答えしています。稀に「ちょっと塾に通われた方がいいかもしれません」ということも状況によってはありますが…。
当塾は小学1年生~高校3年生まで、中学受験~大学受験まで指導をしています。もちろん、来塾者の中には高校1年生の方も多くいらっしゃいます。そのときに「時すでに遅し。もう間に合いませんね」という話には決してなりません。
高校1年生の時期にもよりますが、3学期だったとしても試験本番まで丸2年もあるわけです。「今から一生懸命やるなら、間に合わせられる時間はありますよ」と言えるのは当然でしょう。裏を返したら、中学3年生のときに「やっておくべきこと」を聞かれても、高校1年生からでも間に合いますというのが正直な返事になるわけです。
こう考えると、「小学〇年生のとき」「中学〇年生のとき」にやっておくべきことは勉強面では何もないという結論に達します。これが本心なんです。
まぁ、そもそも通塾が必要っていうのは「必要」の意味を正確に分かっていないように思えます。子どもが大人になるにあたって、塾が必要不可欠なものというのはありえないのです。ちょっときつい言い方ですが、通塾が必要とかいう人がいたら、ただの嘘つきか大馬鹿ものですね。塾を利用するというのは、ただの一つの選択肢に過ぎません。
話を戻しますと、勉強面においては事前に「させておくべきこと」っていうのはないんです。ちょっと言い方を変えて「させておいた方がいいこと」としても、答えは変わりません。
僕的には、自分の子どもに何かをさせる場合、やった分子どもの人生が豊かになるものでないと納得がいきません。自分の子どもに、割に合わないようなことをさせるつもりはありませんし、相談を受けた場合、自分の子どもが同じ状況だったらどう考えるだろう、どう判断するだろうってよく考えています。自分の子どもにさせないことを提案するとかありえないですからね。
人生を豊かにしてくれないもの = 学びではない
学びでないものは提案できません!
そんな感じで「勉強において、(自分の子どもに)させておいた方がいいこと」を考えると、人生を豊かにするというところまで求めないにしても、せめて通うであろう大学が変わらないと価値が見いだせません。
ところが、させた勉強で通う大学が変わるイメージすらまるで持てないのです。そもそもそんなことで大学受験の結果が変わるなら、浪人したらみんな第一志望に合格してハッピーとなるはずです。でも、どちらかというと、皆さんの共通認識としては「現役で無理だったなら浪人しても無理じゃない?」という感じではないでしょうか。そういう意見をよく聞く気がします。
そんな風に考えていくと、させても同じ結果にしかならないなら、させても仕方がないという結論に至るのは至極当然です。では、放っておいて良いのかというと、それは勿体ないと思います。
通う大学が決まる瞬間
通う大学が決まる瞬間というのがあります。それは試験本番間近でもないし、高3の夏でもありません。決まる瞬間は、志望校が決まった瞬間です。志望校と、それに向かっていく意志の強さでほぼ決まってしまいます。
志望校が定まっていないにもかかわらず、勉強してたら成績が上がっていって、上位の大学に合格できたというようなことは起こった試しががありません。絶対起こり得ないことです。プロスポーツ選手になりたいと思ってないのに、なんとなく練習してたらメキメキと上手くなって、結果プロになれましたってことがあり得ないのと同じです。
そうすると、志望校が明確に決まることが大切なのですが、これは「行けるなら行きたいな」ではダメなのです。「行けるなら」っていうのがすでに他力本願っぽいニュアンスなわけで、「行かせてもらえるなら」に近い表現だからです。そうではなく、
「もっているすべての時間を割いてでも行く」
という強い想いが受験で成功するには必要不可欠です。つまり、通う大学が決まるのは、強い意志を持って志望校を決めた時なのです!
これは皆さんも納得がいくことでしょう。それどころか、そう思って一生懸命やってくれる子になってくれれば言う事ないなって思われると思います。
努力できる子にするには
これはよく間違えられることですが、
というわけではないのです。あらんかぎりの努力をできる人は、何事においても努力できるわけでは決してありません。ではなく、
- 努力できる人は、努力に値する夢を持っている!
ということなのです。これは受験においても全く同じです。
努力したいと思う夢を持っていた
ということなのです。このように考えると、受験時期でない時には、子どもに勉強させる時間があるなら、そんなことに時間を浪費するよりも、
- 大きな夢を持てるような経験をしてもらうこと
の方が圧倒的に大切だと言えます。ある意味、子育てにおいての大きな目標だと言えるかもしれません。子どもが「大人になったら、こんな大きなことがしたい!」と言ってもらえたら、成功間違いなしでしょう!
⇒ それに向かって努力できる
⇒ 受験時期には勉強するだけ
「子どもをどうやって勉強させるか」「子どもにどんな勉強をさせるか」と悩んではいけません。「子どもに大きな夢を持たせるにはどんな経験をさせればいいのか」と悩んでください!!