勉強は「難しい」と思った瞬間、できなくなります!
勉強は難しいと思ったらアウトです
みなさん、「勉強は難しいものだ!」と思っていたりしませんか。実は、この思いが勉強を難しくさせている原因なのですよ。
勉強は難しくない
僕は塾の経営をしていると同時に先生でもあります。なので、当然子どもたちを指導しているわけです。小学1年から高校3年までほとんどの教科を指導します。
その中で実はしていることはただ一つだけなのです。それは
- 勉強って難しくないでしょ!
ということを何とかして伝えようとしているだけです。そして「あ、思ったほど難しくないな」「考えたらわかるかも」と思ってもらえたら勉強での大きなつまずきは半分以上が解消したといったところです。
もちろん、「勉強は難しくありません」と子どもたちに言うだけではダメなので、難しくないなと感じような体験を何度もしてもらいながら徐々に気持ちを変えていくわけです。
こんな感じの声掛けというか、雰囲気で取り組んでいってもらいます。そうすることで、確実に勉強との関係性が悪くなくなり、学びを素直にしていけるようになるわけです。
学習内容は、分かりやすく整理されたものばかり
大学は異なりますが、そもそも小中高のおける学びは、各学問の中ですでに完成されている体系を分かりやすく整理されて、それを習っているという形になっています。つまり、分かりやすくしてくれてあり、答えも明確に分かっているものしか習わないんですね。
別の言い方をすれば、難解なところやまだ確立されていないことには触れずに進めていっています。難しい場所は抜いてあるので、安心してくださいってことです。
さらに、このことを直接子どもたちに言うのは、状況によりけりですが、
わけです。みんなが出来ていることなんですから、できるようになることはそれほど困難ではないはずですよね。
世界中で誰もできていないこと、もしくは数人しかできないこと、っていうなら、それは偉業であり人生を賭してできるようになれるかどうかってものでしょう。けれども、小中高の学びでそんなものは一つもありません。
つまり、勉強はそんなに難しいものではないですよってことなのです。
けれども時間はかかります!
ただ、間違ってはいけないことは
という意味ではありません。習得するためにはそれなりの時間を要するのは、別に勉強だけでなく、スポーツでも芸事でも同じ。勉強も例にもれず、相当な時間がかかります。
エジプト王に「もっと楽に学ぶ方法はないのか」と聞かれたとき、数学者ユークリッドは答えました、「学問に王道はありません」と。
王ですら楽な道はないんですから、一般人の我々には当然そんな道はありません。できるようになるのに1週間かかったという人がいるなら、自分も1週間は覚悟しないといけません。1年かかると言われたら、地道に1年しないといけないのです。
楽な道を探そうとし、そんな道があるよと言われるとついつい飛びついてしまいますが、嘘ですから!本のタイトルでよくある「1週間で」「1日たった5分」みたいなのは人間の心理をついた、ただの広告です。真に受けないように。
そういえば、昔よく売れた本で「サルでもわかる」みたいなのがあった気がします。いや、わかるわけないし!それこそ、そんなことはサルでもわかるでしょ…。