【考えてほしいこと】なぜ学習塾に通うのでしょうか
考えてほしいことがあります。
みなさん、学習塾って何のために行くのでしょうか。
みなさんの学習塾に通う理由ってなんですか?
多くの方は(生徒も保護者も)、「成績を上げたいから」「よい学校に行きたいから」と答えると思います。
この答えは一見正しいように思えます。学習塾の提供するサービスがまさしく「成績を上げる」「よい学校に合格する」というものに紐づいているわけですから。
ただ、よく考えてみてください。
本当にみなさんが手に入れたいものは「成績アップ」や「受験合格」なのでしょうか。それさえ手に入れば満足が得られるのでしょうか。
そう聞かれると、おそらく違うのではないかと思います。
みなさんが手に入れたいものは、「成績アップ」や「受験合格」ではなく、「幸せな人生を歩みたい」「幸せな人生を歩んでほしい」というもののはずです。
塾に通う「目的」と「手段」

つまり、「成績を上げたい」とか「よい学校に通いたい」というのは「将来、幸せを得たい」という目的を達成するための手段なのです。
- なんで塾に通うの?
➡ 成績を上げたいから - なんで成績を上げたいの?
➡ よい学校に入学したいから」 - なんでよい学校に入学したいの?
➡ 幸せな人生を得たいから
理屈としては、このようになっていると思います。
まとめると、次のような感じです。
➡ 成績を上げる(手段)
➡ よい学校に入学できる(手段)
➡ 幸せな人生が得られる(目的)
これまで少なくとも1000人以上の子どもたちや保護者の方とお話をしましたが、お話を聞いているとほぼこのような理屈が成り立っています。
つまり、「なぜ学習塾に通うのか」という質問に対しての答えは「幸せな人生を得たいからだ」というわけです。
高学歴だと幸せなの?

さて、ここで気になることがあります。それは
という理屈は本当に正しいのかということです。
結論から言うと、おそらく間違っています。
「高学歴」と「幸せ」の関係
もちろん、高学歴の人で幸せな人生を歩んでいる方はたくさんいます。では、その人たちに「その幸せはどうやって手に入れたのですか」と聞いてみます。さて、どういう回答が返ってくるでしょうか。
おそらく、ほとんどの人たちは
を理由に挙げてきます。年配な方だと「過去の努力」も挙がってきますが、その過去が学生時代までさかのぼることはありません。
つまり、「中学生・高校生のときに努力したから」ということはまずないのです。
「高学歴」にかかわらず
これは「高学歴で幸せな人生を歩んでいる人」に限った話ではありません。「幸せな人生を歩んでいる人」たち全員が「直近の努力」を挙げてきます。
つまり、「今の幸せ」と相関関係にあるのは「今の努力」なのです。
言われてみれば当然のように思えます。昔取った杵柄みたいなもので幸せになれたらいいですが、それは夢物語なのです。
よく考えてください
わたし自身は学習塾で指導していますし、学習塾を通うこと自体を否定するわけではもちろんありません。
ただ、塾に通う理由はよく考えてほしいと思っています。
安易に「人生幸せになるためには、塾に通って勉強しないと」というのは間違いですし、学習塾からすると「すばらしいお客さん」にしかなりません。
学習塾は会社です。お金を払ってくれるお客さんに「そんなことをしても価値はありませんよ」とは決して教えてくれません。なので自身で考える必要があるのです
よく考えてみてもらえたら幸いです。